教科書の訂正について
2014/08/12(Tue)
 3・4日前から裏山登山でいつも出会うかたがたのあいだで、狼の話題があり、ずっと狼のことを考えていました。
 私は、結婚して下の子どもが小学校へ入学するのと同じく近所の大学の短期大学部を受験しました。それまで、受験勉強を考えたことがなかったので、いざ受験となると、まず教科書がありません。受験科目は3教科ということでした。国文なので国語は必須ですが、あとは数学と倫理・社会にしました。わりと近いところに第一学習社という出版会社があり、タイピスト仲間の友達がいたので、昭和52年3月15日発行(受験勉強を始めた年の発行)の『倫理・社会の研究』(教授資料)という本を手に入れました。これは、教える先生に対しての本で教科書にそって、解説や例、抑えるポイントなどが詳しく伝授してあります。中身はアリのような文字がぎっしり402ページあります。これを丁寧に読むとテストの点が取れるような記憶ができるかどうかは別として、倫理・社会の教科が何を教えようとしているのかが大方100%理解できると思えるのです。最初からこれを生徒に学ばせれば効率よく理解できたのにと思わないでもありません。
 話を元に戻します。狼の話です。この本のなかに「狼に育てられた少女」カマラとアマラの話があったことを思い出して、読んでみました。なぜこの話がこの場面に出てくるかと手短に言えば、人は人に育てられて人になるということです。ところがこのことをインターネットで検索してみると、これはシング牧師による捏造であったことが判明されているそうなのです。私より4歳年上の夫に「狼に育てられた少女の話が教科書にあったよね」というと、「あれは嘘なんよ」と即座に言いました。中高一貫校の私立に行った夫は、高校で先生がじつはそうではなかったと説明されたというのです。この本が出版される20年位前の話です。
 この「狼に育てられた少女」について考える機会がなかったせいもあって、このことに何の疑問も持たなかったのですが・・・・・。
 素朴な質問です。どうして、教科書はこのような間違いについて長年訂正をしないのでしょうか。ほとんどの人がこのことに無関心だとは思いますが、たとえば、この考え方が、母親の子育てのやり方が、子どもの成育のすべてを左右するという考え方などにも繋がりそうです。

 偶然ですが、今、小泉八雲が、明治28年に書いたであろう『心』を読んでいます。これは小泉八雲が、日本の神道の概念を西欧の人々に紹介するために、科学や進化論や哲学や倫理を駆使して丁寧に解説したものです。教科書を読む前にこの本を読んでいれば即座にこのことに疑問を感じたのではと思えるのですが・・・。
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