『しろばんば』後編
2007/12/12(Wed)
井上靖の『しろばんば』後編を読む

後編は洪作の、5年生~6年生の話である。
やはり、おぬい婆さんと土蔵にすんでいる。
6年生を終えると中学校に進まなくてはならない。
そのための受験勉強が生活の中心になる。
洪作の課題は学校の先生、村のもの、親戚のものがみんな知っていて
みなに励まされながら、一生懸命勉強をする。
ただ一人おぬい婆さんだけが体のことを心配している。

おぬい婆さんは、洪作が中学校へ上がるまでは自分と暮らしていけると思っていたが、母に連れられて父の新しい任地浜松に移ることになる。その、引越しの準備を整えている期間におぬい婆さんは、老衰とジフテリアのために死んでしまう。

おぬい婆さんは洪作と別れる前に死にたいといっていたが望みどおりになる。
洪作は悲しかったが、思い残すものもなくふるさとを出て行けることに安心の気持ちも持ちながらふるさとを後にする。

村や学校でのでの出来事が少年の心や体を少しづつ目覚めさせていくさまが生き生きと描かれていて読む人をあきさせない。
久しぶりに、このようなすがすがしい少年を扱った作品に触れた気がした。
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