『闘牛』
2007/12/15(Sat)
井上靖の『闘牛』を読む

昭和22年、第22回芥川賞受賞作。

この小説も『猟銃』と同じく不倫を扱った作品である。
戦後立ち上がったばかりの夕刊新聞社の編集長の話。

新聞社が、日本闘牛協会とw市の3者での共催で四国から闘牛を迎えて野球場を借り3日間闘牛をやるというイベントを企画する。
その運びから当日までの話。

企画への取り組みについては、著者が新聞社に勤務していただけに、リアルにそのいきさつが語られている。

おおくの闘牛の飼い主が牛を提供してくれるかどうか、闘牛の輸送の問題、その間の食糧の問題、輸送してきてからの牛舎の問題など、終戦間もないだけに、いろいろのことがなかなか簡単にはいかない、当日雨が降って中止になるかもしれないと天候が大きく左右すイベントでもある、そんなことにかまけて忙しく飛び回って気を揉んでいるが、このイベントが2匹の牛が角付き合わせるそのことだということが、関係者の頭からすっかり抜けていたと気づくところが面白かった。
この物語の主題ではないが、イベントを開催する人の、陥りやすそうなことだと思えておかしかった。
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