第171回 「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録
2014/11/10(Mon)
11月8日、「広島ラフカディオ・ハーンの会」へ参加いたしました。
先月の参加の時は、朝の登山は展望台までにしましたが、いつもの駐車場まで登り、昼食を済ませて参加いたしました。
 このたびは、3部に分けられた「草雲雀」の3部、最後の部分の解説をしていただきました。
 《・・・・しかし、結局のところ、飢えておのれの足を食い尽くしたとはいえ、それは歌うという天分を授かったものにとって最悪の不幸とは言いきれまい。世の中には、歌うためなら自分の心臓を食らう人間の蟋蟀もいるのだから。》
 この“蟋蟀”とはハーンその人のことだ。自分のことを言ったのだと。最後の最後に、はっ!と気づきました。
 直後に風呂先生がそのことを言われました。
 ほかの参加者もそのことは皆さん重々ご承知のことだと思います。
 しかし、ハーンについての新参者の私が、先生が解説される直前に気づいたということがすごいことではありませんか。 お墓の前で父に報告したい気分です。
 これは、ひとつには長谷川洋二著『八雲の妻 小泉セツの生涯』のなかの、ハーンが亡くなる以前、心臓の発作を恐れていた状況を読んでいるとき、少し著作の手を休めればもっと長生きできたのではないかと残念におもっていたことと、もうひとつには、風呂先生が説明していかれるなかで《・・・ハナはすまなそうに詫びたけれど、あの妖精の音楽はもう聞こえなくなってしまった。あとの静けさが私の心を締めつけた。ストーブは燃えているというのに、部屋はうす寒い。》の表現がとても詩的であるといわれたことが強く影響したのだと思うのです。
 そして、落ち着いて考えれば、風呂先生が先の会のときにこのことについて少し触れられていたか、どこかで読んでいたかだったのですが、読み進んでいくなかで、このように自発的に気づけたことがなんとも新参者としてはわれながら感心するのです。
 そのあと、ハーンの会のニュースの最後のプリント10月18日の中国新聞のコピー『教育者八雲の実像鮮明』・「五校での講義記録ノート発見」の記事についての解説がありました。
 記事には、黒板のノートの発見者である銭本氏や関連する関田氏についても触れて記述をするべきなのに平川氏は自分のことだけ記述していることについて指摘された。記事の最後に《ノートは東大の研究室で保管されているが一般には公開していない。》という部分について、これは公開すべきですと述べられた。
 また、『へるん』48号の平川氏の寄稿文について、《八雲会の会長だった森亮教授は平井訳の欠点をつとに指摘した。》の部分では森亮氏が会長だったことはないと指摘された。
 またこの文面の平井氏を中傷する文言についても苦言を呈された。そこまでおっしゃるならと、平井氏と平川氏の訳の違いを『ひまわり』の訳の例によって説明され、平川氏の訳が平井氏より数段よくできていることを説明してくださいました。
 私は、翻訳本にだけ頼っての読者ですが、翻訳家、あるいは比較研究家のあるべき姿勢について風呂先生からしっかり学ばせていただいたことにとても感謝いたしました。なぜなら、いま登山を始めたばかりですが、リーダーにやはり登山者としての心得がしっかりしている人を見定めることの大切さを痛感しているからです。まず、研究者としての心得のしっかりしている風呂先生の下で学ばせていただいているご縁に感謝です。
 ご縁といえば、いま、池田雅之・北郷泰道編著『日向神話1300年の旅』を読んでいます。75ページに黒板勝美氏が大正元年に西都原古墳群の発掘調査団第一陣メンバーの一人として写真に写っておられるのが載っていましたのでわくわくしました。さらに、会でいただいた「すみよし」のなかの広島住吉神社の森脇宗彦宮司さんの『古事記』の記述がこの本の復習になっていつも以上に楽しめました。
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コメント
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深山あかね様
 お休みが続いておりますが、お元気なのでしょうか?
ただお忙しいだけならいいのですが、ご夫君にも持病がお有りですし、あかね様が思いがけなく健康を損ね、臥せているのではないか等と想像が膨らみ気がかりです。新しい書き込みを楽しみにしております。
2014/11/22 23:46  | URL | みどり #-[ 編集]
- ご心配かけました。 -
 ご心配をいただきありがとうございます。
 多忙でした。
 よその自治会の「生き生きサロン」の工作の下準備と、プレゼント作りで多忙を極めています。
 これらの多大な労力に対して、いささかうんざりしていました。やりたくてたまらないハーンの会の復習や予習もまったくできていません。そんな時、以前いたことのある児童館に毎月絵手紙の指導にボランティアでこられていた方が私たちの11月の「生き生きサロン」にやはり絵手紙の指導に来てくださり、その下準備やプレゼントに惜しみなく使われている労力を感じて、これくらいのことで根をあげてはいけないと反省させられ、いま少しがんばってやりきろうと思っています。
2014/11/23 18:59  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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