『ひろすけ童話(2)』
2015/04/19(Sun)
 昭和46年小学館発行 オールカラー版世界の童話40・ひろすけ童話(2)を読みました。
 2月の第174回ハーンの会で、「身代わり」について学習したとき、「ないた赤鬼」を例に出されことで、もう一度丁寧に浜田広介を読んでみようと思い、ときどき臨時で働いている児童館の二階にある学童保育室の本棚で、この本を見つけ、借りてきたものです。この本棚の本は、公立子ども図書館で廃棄になる本をいただいてきたり、地域の方の寄付を受けたり、歴代の指導員が自分の子どもに買って読ませていたものを持ち寄ったりしたものなどです。ですから、このシリーズも揃ってなくて、単独で混じっていたものです。そんなわけで、『ひろすけ童話』も残念なことに(1)がありません。
作品は「りゅうのめのなみだ」・「こりすのはつなめ」・「くりのきょうだい」・「おつきさまとくも」・「あかいぼうしをもらうはなし」・「よぶこどり」があり、「りゅうのめのなみだ」以外ははじめて読みました。
 どの作品もすべてひらがなです。数字だけは漢字で。この漢数字とカタカナともにルビが打ってあります。この全集すべてがそうなのか、この「ひろすけ童話」だけがそうなのかはわかりません。
 《「はじめの ことば」  
  やまの なかの りゅうと いう こわいもの、それを おうちに よんで こようと でかけた こど  も、そんな こどもが  いるなんて、うそでは ないかな。
  みなさんは、そう おもうでしょう。
  けれども、ためしに その おはなしを よんで ください。
  その ほかに 五(いつ)つの おはなし、どれもみんな 「ひろすけ・どうわ」、どんな どうわか、どうぞ みんな よんで  ください。よくばり ひろすけ。》
 と、こんな感じです。さいごの「よくばり ひろすけ。」は、何を欲張っているのかよくわからないのですが、子どもはきっとこの作者の「はじめの ことば」まで読む子は少ないでしょうが、読んでいたら、どう思ったでしょうか?
 作品は、やさしく、ほっこりした心持になれるようなお話ばかりでしす。
 最後に、「ひろすけ童話の秘密」と題して、樋口三木雄の文章が載っています。これを引用します。
《まさに、五十有予年を幼い人々の心に語りかけてこられたのであります。
 浜田先生の語り続けてこられた真情は何でありましょう。この童話集を一読され、おかあさま方は何であるかをすでにお 察しのことと思います。
 申すまでもなく、それは生きとし生けるものすべてにそそがれる、ひたむきな慈悲と善意であります。戦争でわれ知らずすさみひからびてしまっていた心に、あたたかい涙をとりもどさせてくださった広介童話との出会いを、遠い二十五年にさかのぼった思い出として忘れることができません。教師であるものが、子どもたちのためにと読み聞かせていながら、じつは、おのれ自身、人間回復の感動にひたっていたのでありました。》
 
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