『浜田廣介童話集』
2015/04/24(Fri)
 2006年 角川春樹事務所発行 浜田廣介著 『浜田廣介童話集』 を読みました。
 編者・解説 浜田留美、解説 立松和平です。作品は、
 ・ 「泣いた赤おに」
 ・ 「むく鳥のゆめ」
 ・ 「五ひきのやもり」(旧題・「神は真を見せたまふ」)
 ・ 「よぶこどり」
 ・ 「かっぱと兵九郎」
 ・ 「ひとつのねがい」(旧題・「たった一つの望み」)
 ・ 「砂山の松」
 ・ 「アラスカの母さん」
 ・ 「豆がほしい子ばと」
 ・ 「お月さまのごさいなん」(旧題・「石の下からお月様」)
 ・ 「波の上の子もり歌」
 ・ 「たましいが見にきて二どとこない話」(旧題・「大将の銅像」)
 ・ 「からかねのつる」(旧題・「噴水の鶴」)
 ・ 「まぼろしの鳥」(旧題・「見えない小鳥」)
 ・ 「南からふく風の歌」
 ・ 「投げられたびん」
 ・ 「ひらめの目の話」(旧題・「ひらめの目」)
 ・ 「町にきたばくの話」(旧題・「濡れた提灯」)・「お母さんと獏の話」)
 ・ 「いもむすめ」
 ・ 「ふしぎな花」
が収録されています。題名変更に着いては、廣介本人が変更したのか、この本を編集した留美氏かはわかりません。
 留美氏の解説では、廣介が米沢中学に入学して寄宿中のある日、帰省したところ、母が弟妹三人を連れていなくなっていて、長男の廣介は残され、父は母に会うことを禁じたために、廣介は家では父と二人きりの寂しい暮らしとなったという生い立ちを書いています。そのことを念頭において読み返してみると、廣介のそういった寂しい気持ちと、そんなことがあっても、誰を恨むこともなく、自分を棄てることなく生きていくことへの戒めと応援が伝わってきて、味わい深く感じます。
 全体に、思いやりの心に触れた話ばかりなので、子どもたちだけでなく、大人でも、つらいときや寂しいとき、このようなお話に出会えることは、情緒の安定になると思えます。童話が、子供たちが育っていく上で果たす役割といったものの本質についても教えられました。
 立松和平氏はエッセイで「泣いた赤おに」一作に着いてのみふれて、悪者の鬼が実は人間より優しいという逆転の話になっている作品の不思議さに触れています。
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