『椋鳥の夢』
2015/05/09(Sat)
 2006年 株式会社日本図書センター発行 浜田廣介著 『わくわく!名作童話館⑦椋鳥の夢』を読みました。
 この『椋鳥の夢』は、1921年(大将10年)に浜田廣介が新生社から、はじめて出版した童話集が、現代風に読みやすくして出版されたものです。
 読み終えた後、ブログの記録ができずに何日か過ぎてしまいました。収録されている童話の目次などの記録をしていると、随時思い出しそうで、まずは22作品ほかの目次を記録します。
 「椋鳥(ムクドリ)の夢」・「ひかり星」・「ほろほろ鳥(チョウ)」・「雨と風」・「呼子鳥(ヨブコドリ)」・「蜻蛉(トンボ)の小太郎」・「一つの願い」・「燕(ツバメ)と野鼠(ネズミ)の子」・「子鴉(コガラス)の手紙」・「黄金(コガネ)の稲束」・「三日目の椎の実」・「花びらの旅」・「昼の花夜の花」・「青い蛙(カエル)」・「お日さまと娘」・「お月様と鯉の子」・「ある夜のキューピー」・「いない母さん」・「寝台(ネダイ)の子と星」・「お糸小糸」・「二つの泉」・「ユダヤの娘」*[参考]自序・『椋鳥の夢』解説「思いやりと優しさ」/浜田留美
 
 このように書いてみると、やはり忘れられないのが「椋鳥の夢」です。
「椋鳥の夢」は、お父さんと二人で暮らしている椋鳥がお父さんに、「お母さんは今、海の上を飛んで帰ってきているの?」と聞くと「そうだよ」と答え、「お母さんは今、山の上を飛んで帰ってきているの?」と訪ねると「そうだよ」と答えるお父さんのことばを聞いて、本当は帰ってこないお母さんをじっと待ち続ける話です。
先に読んだ角川春樹事務所発行 浜田廣介著 『浜田廣介童話集』どうよう、最後の解説は、浜田廣介の次女の浜田留美さんで、やはり廣介の生い立ちを、
 《廣介はやがて、米沢中学に入学、親類の家に下宿して通うことになりました。・・・学校が休みになると、廣介は家へ帰ってゆきました。すると、家にはお父さんだけがいて、お母さんも、弟も、妹たちもいませんでした。その上、お父さんは、廣介に、もうお母さんに会ってはいけないといいました。そのころ、お母さんの実家の近くまで行った廣介が、窓に映る影だけを見て帰って行くのを村の誰かが見たそうです。この本の題名になっている「椋鳥の夢」は、お母さんに会えなかった廣介のさびしい気持ちから生まれた童話です。》
 と、記しています。
 読んでいると、淡々と進んでいく筋書きに、よけいにお母さんを待つ心情が感じられて、繰り返し読んでも涙が出てきます。
 浜田廣介は、私が昨年以来小泉八雲の勉強をするようになって、あらためて出会うことのできた作家です。
 この解説のなかで、浜田廣介は子どものころ、お父さんが買ってきてくれる巌谷小波(イワヤサザナミ)氏のお伽話の本をよく読んでいたということが書かれてありました。 いま読み進んでいる平川祐弘の『小泉八雲 西洋脱出の夢』の記述のなかに、巌谷小波も小泉八雲どうよう、1870年代大学卒業後、ロンドン宣教会に入り、やがて南太平洋に渡って、マンガイアや、ハーヴェー群島などの神話や歌謡の翻訳をしたウィリアム・ワイアット・ギルの作品を元に著述をしていたと書かれてあるのに出会い、また一つのつながりの発見ともなりました。
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2015/05/14 12:46  | | #[ 編集]
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