ツバメ劇場
2015/06/09(Tue)
 今日は、今朝から体がだるく、食欲もなく、・・・ゴミは夫が出しに行ってくれたので、拭き掃除もやめて、一日中横になって眠りこけておりました。
 目が覚めているときには、第178回「広島ラフカディオ・ハーンの会」へ参加したおりいただいたニュースや資料を読み返しました。
 このたびは、特にいろんな方が、その資料をもとに報告をしてくださったのですが難聴のため、ほとんど聞こえず、結果として、何も聞いていないのと同じことになってしまい、夫が一緒に参加していてくれれば、訊ねると教えてくれるのですが、仕方ありません。それでも風呂先生のお話がしっかり聞けるのですから、感謝して帰りました。
 興味深い資料も読み終わり、最後に、次回の課題作品の『心』のなかの「4 旅日記から」、その二 4月16日 京都にて、の日本語訳を読みました。
 京都でハーンの宿泊した宿屋の朝のことです。雨戸が繰り開けられると、とたんに朝日がぱっと障子にさして、金色に染められた紙の上に、庭の木々の影が映り、その美しさについて言及している作品でした。読みながら、最近私も感動したことがあったことを思い出しました。
 長年勤務していた児童館に、臨時指導員としてときどき勤務するようになってからの出来事です。
 その日は、学童保育留守家庭子ども会の手伝いでした。30人くらいの子供たちが、放課後学校から帰ってきて2階の留守家庭子ども会の部屋や、1階の児童館で過ごしますが、5時になったらほとんどの子供を揃って帰宅させます。その間にもパラパラと、保護者や祖父母、兄・姉などが迎えにこられます。児童館が閉まる6時半まで、わずかに残った子どもたちが、迎えを待ちます。
 そのような子供だけが残っているとき、2階の部屋の西側一面のガラス戸から、からし色のブラインドに強烈な夕日が差し込みました。
 「先生、ツバめ劇場が始まるよ!!」と、子どもが教えてくれます。
 「えっ!?」と聞き返すまもなく、ツバメの飛び交う影が映ります。ブラインドの斜め上のひさしに、ツバメが巣を作っていて、それに出入りするツバメの姿が影絵になって光を受けたからし色のブラインドに映っているのでした。
 「ねっ!」
 ほんの数名の子ども達がじっと見つめています。
 この児童館に勤務するようになって5年目ですが、児童館の担当だったために、2階に上がることもほとんどなく、2階の上のひさしにツバメが巣をしていることは知らずに過ごしてきました。

 夕暮れ近くなって、親の迎えを待つ子ども達が発見したツバメ劇場を、子どもたちに混じって、私も胸を熱くしながら見入っておりました。
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コメント
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 すばらしい光景ですね。子ども達の感性もすばらしく「つばめ劇場がはじまるよ」という言葉の輝きにもハッと胸を打たれました。
放課後に親や兄姉のお迎えを待つ子どもたちに、親子のつばめが愛しく、きらめいて見えたのでしょうね。
私もその現場に行きたくなりました。
2015/06/17 17:58  | URL | みどり #-[ 編集]
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 この子どもたちにしか見られない劇場であることを、子どもたちがよく知っていることで、何ともいえず心を熱くします。
 わたしも本当に感動しました。
 
2015/06/17 20:49  | URL | 深山あかね #-[ 編集]
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