『琴の記』『おふくろ』『釣宿』
2007/12/25(Tue)
井伏鱒二の『琴の記』『おふくろ』『釣宿』を読む

いずれも『新潮日本文学 2 井伏鱒二』の中に収録されている短編。

『琴の記』は、太宰治の最初の奥さんの琴が、離婚して後も井伏鱒二の家の物置にあったことについて記されている。
太宰治の離婚の後先が伝わってくる作品だ。
解説に書かれてあった、この作品がNHKラジオで朗読されたときのエピソードは興味深かった。

『おふくろ』は井伏鱒二が母親を苦手に思っていることについてよくわかる作品だ。
男の子は、家を出て行くと母親との間はたいていこんなにギクシャクするのではないかと改めて思えておかしい。
特に井伏鱒二は早くに父親をなくし、母親が父親代わりにもなって育てたのならなおのことではなかろうかと思う。

『釣宿』はこんな所で本など読んでいないで釣りに行きたくなるような話だ。
蚕の蛾を買ってきてウグイ鮠を釣るところなどは次から次に釣れるさまが目に浮かぶようでウキウキする。
釣宿の女中さんについての話は旅情をさそっていい。このような出会いが釣をますます楽しくさせているようだ。
スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
<<『半生記』 | メイン | 『駅前旅館』>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/79-f1df4a23

| メイン |