『八雲の記憶、百年の継承』
2015/08/13(Thu)
 2015年7月4日(土)13時~16時45分終了予定で、八雲会創立100周年記念の講演会やシンポジュウムが松江市西津田松江市総合文化センターで開かれました。その記念誌です。
 第180回「広島ラフカディオ・ハーンの会」に参加したときいただきました。
 表紙に八雲会創立100年――第一次創立100年・第二次発足50年――記念講演・シンポジュウムと、副題らしきことも書かれてあります。
 小泉八雲を顕彰する方々にとって、大変意義深い大会でした。
 この大会にいたるまで、あまたの事業を成し遂げられ、八雲会を継続され、さらに、この大会のために準備をすすめられてきた方々への敬意を表したいと思います。
 わたしは、広島の「広島ラフカディオ・ハーンの会」の会員に加えていただいて1年と少しですが、この会員のなかにも、松江に拠点を置く八雲会の会員になっておられる方も何人かおられるようです。あ!松江での八雲会の会員が、広島にも顕彰会を創られたと言うのが順序だったのでしょう。
 とりあえず、この100年記念行事のシンポジュームでは、私たち「広島ラフカディオ・ハーンの会」の主催者の風呂鞏先生が、東京で記念館建設の募金活動を展開された、東大教授で英文学者の市河三喜先生を顕彰された「英文学者・市河三喜」の発表をされました。風呂先生は、いつも、八雲を顕彰してきた方々を尊ばれて、話してくださるのですが、私にとっては、ハーンに導いてくださる風呂先生を一番に顕彰しているところです。そして、風呂先生が、取り上げられた市河三喜については、彼がなぜ、ここまでして小泉八雲を顕彰するにいたったかの思いを、ニュース資料にある、昭和11年の第一書房の小泉八雲全集全十二巻の予約募集の内容見本小冊子の「ハーンと我々」の文章の中で述べられています。
 まずは、当時、欧米にいくと、片田舎にいって、いまだかって日本人を見たことがないという人に出会っても、ハーンの本を5・6冊はもっていて、日本人に理解を示して歓待してくれ、ハーンのことが話題に上る。洋行しようというほどのものは、その準備としてハーンの本を4・5冊は読んでおくことが必要欠くべからざる準備であるといってよいと述べています。また、日本人にとって、その比類なき文章をもって日本を世界に紹介し、読者を悉く日本人びいきにせしめたような功績ある人ハーンに感謝し、国家的恩人の記憶を不朽にするあらゆる努力をする義務があるので、帝大においてはハーンの文献をあつめてほとんど完全なものとなった。また、英文学を志すものにとって、一流の作家であっても万里を隔てていて、研究に困難を感じるが、ハーンは、我々の間に住み融和した人間であるが故に、研究材料を、近くに求めることができると述べています。
 昭和11年の広告文章であってみれば、との思いです。
 いまもし小泉八雲の全集が出版されれば、市河三喜はどのようなキャッチコピーで小泉八雲を読みましょうと呼びかけるでしょうか。
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