『千思万考 歴史で学ぶ39のメッセージ』
2015/08/19(Wed)


 2011年、幻冬舎発行 黒鉄ヒロシ著 『千思万考 歴史で学ぶ39のメッセージ』を読みました。
 39のメッセージとは、古くは源義経から、新しくは秋山好古・秋山真之兄弟までの37名と、織田信長と坂本竜馬には、また別にもうひとつづつおまけをつけての話が、39のメッセージとなっています。
 順を追っていくと、織田信長、織田信忠、斉藤道三、豊臣秀吉、徳川家康、明智光秀、松永弾正、大谷吉継、石田光成、武田信玄、上杉謙臣、伊達正宗、千利休、真田幸村、源義経、楠木正成、坂本竜馬、トーマス・ブレイク・グラバー、西郷隆盛、大久保利通、高杉晋作、吉田松陰、井伊直弼、東洲斎写楽、田沼意次、ジョン万次郎、中岡慎太郎、伊藤博文、松平容保、伊能忠敬、森鴎外、新渡戸稲造、秋山兄弟、福沢諭吉、勝海舟、宮本武蔵です。ひとりに6ページついやし、そのなかの1ページはその人を表現する絵で、終わりのページにもカット風の絵があり、最後に、生まれた年と亡くなった年、出生地と、簡単なプロフィールがあります。
ほとんどの本がそうだとは思いますが、やはり多く歴史書を読んだ人でなければ黒鉄ヒロシのその人への漫画的にデフォルメした見方の面白みがわからないのではないかと思えます。
 私が詳しく知らない、トーマス・ブレイク・グラバーや、東洲斎写楽、田沼意次、などは、その見かたにたいする特徴が伝わってくるほどに読んだことがないので、改めて確認できるようなことでした。
あとがきでは、過去、現在、未来を一本の竹と考えてみてはどうか。
《竹の節目が時代の区切りであり、長いところもあれば寸詰まった節もある。
むろん、世界史の竹のなかに日本史の景色は含まれる。
鬼平犯科帳のすぐ隣ではモンテスキューが『法の精神』を説いていたりする。自分の“歴史竹”というものを脳内に立てたい。
もちろんイメージだが、得た知識を“歴史竹に加えていく。
書き込みによって、竹は黒くなってゆく。
色の薄い部分は知識の偏りの証拠となる。
自分の“歴史竹”が一様に黒くなったところで、やっと知恵に添加する。
経験と年齢によって知恵は変化する。》
などと述べられています。
このことから考えてみると、このメッセージには、14人が戦国時代を、17人が明治維新前後を生きた人であり、偏りがありすぎるようにも思えます。しかし、私も小学生のとき、伝記のなかでも、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、と続けざまに読んだころから、歴史に目覚めていき、それに続いて、武田信玄、上杉謙信、伊達政宗、毛利元就、とやはり戦国時代から入って行き、数年して坂本竜馬や勝海舟など明治維新のとりこになっていったように思います。高校時代は、広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像にみせられたことから、秦河勝や聖徳太子を読むようになり、飛鳥時代を少しずつ知っていくことになりました。しかし、石田光成などが、江戸300年の間にすっかり嫌味な人間に仕立てられていったとの記述に真実を見透かす術もいることを改めて認識させられました。
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