『ラフカディオ・ハーン再考 100年後の熊本から』7
2015/12/11(Fri)
 8 ハーンの熊本時代――再評価の試み  アラン・ローゼン(熊本大学教養部英語・外国人教師)西 成彦・訳 を読みました。
 ハーンについて学習するようになって、なんとなくハーンは松江はおおいに気に入って深く心酔したが、熊本では、辛い思いばかりが印象に残る生活だったように思っていました。このアラン・ローゼン先生も最初そう思われたのか、でも本当にそうなのと、ハーンの熊本での生活を語った当時の著作や書簡などをたよりに、熊本での生活を再評価しようとの試みに思えます。
 そして《いまから振り返ると、ハーンの熊本批判は、都市嫌い、近代嫌いという彼の根本に関わるものであったことがわかる。この基本精神は場所を選ばなかった。熊本に来てはじめて、彼にはこの事実がはっきりと見えるようになったのである。》と結論付けます。
 だってそうでしょうと、松江では滞在期間の半分は肺をやられて病気。熊本では、松江風の暖房とも思えない暖房では命が持たなくなると判断するにいたった。自分専用の離れに25円もの大枚をはたいて大工を呼んでストーブを入れ、建具も暖かいものに変えた。これで、松江時代のブルーな気分が去ったとチェンバレンに書簡を送っています。
 そして食事、松江では全て和食で、たくさんの卵だけを余分に食べていました。その結果12ヶ月後には何も食べられなくなっていたけど熊本に来て、2食は動物性たんぱく質をおおく含む洋食にしたおかげで2,3ヶ月で約9キロも太って、セキもまったくなくなり丈夫になりましたと、やはり書簡で吹聴しているのです。
 それに、孤独であったことが仕事に没頭できる時間をもたらし、『東の国から』や『心』などの執筆、そしておおくの書簡も書けたのです。
 と、そのような理由を次々に挙げて、結論づけているのです。
 私にも納得できました。
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