『東京奇譚集』
2008/01/28(Mon)
村上春樹の『東京奇譚集』を読む。

「偶然の旅人」(「新潮」2005年三月号)
「ハナレイ・ベイ」(同四月号)
「どこかであれそれが見つかりそうな場所で」(同五月)
「日々移動する腎臓のかたちをした石」(同六月)
「品川猿」(書き下ろし)

これらの5つの短編からなっているハード本。

「偶然の旅人」は、自分の身の回りに起こった不思議な出来事について書いてある。
不思議なこととはいえ「まあそんなこともあるもんですよね。」程度のもので、ちょっと読むと誰にでも書けそうな文章だが、村上春樹独特の文体でやさしく綴られていて不思議な出来事を読んでいるというより、村上春樹を読んでいるといった感じで楽しめる。

「ハナレイ・ベイ」については日本を離れたことの無い私にとって、外国に遊びに行っている息子が事故死をしてそれを引き取りにいくという記述に、外国との接点にリアルに触れられた気がして興味があった。

「どこかであれそれが見つかりそうな場所で」は、話は面白いのだが読者が興味を持つところとタイトルとが重ならない。読みが浅いからかもしれない。

「日々移動する腎臓のかたちをした石」これも話が込み入っていて油断をするとわけが分からなくなる話。なのに引き込まれて読んでしまうといった話。

「品川猿」この話は面白い。心理学とかカウンセリングとか身の回りで毎日取りざたされている昨今、絶対に確実に解決するこんな話は胸がすっとする。
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コメント
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「東京奇譚集」を読んでいただきまして有難うございます。
面白かったですね、私は「品川猿」が好きです。
猿の絵も気に入ってもらえると嬉しいです。
(´・ω・`)ノENOKI
2008/01/29 17:04  | URL | eno #-[ 編集]
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