『新・戦争論』僕らのインテリジェンスの磨き方
2016/09/18(Sun)
池上彰・佐藤優 著 文春新書 2014年11月発行の『新・戦争論』僕らのインテリジェンスの磨き方 を読みました。
図書館で出合った本です。

 過去の事柄についての本ばかり読んでいるので、現在の(といっても2014年ですから一昨年のことですが)世界の事柄を読むとびっくりすることばかりですし、それなりに読めているかどうかも実際よくわかりません。

 とりあえず、安倍総理が有名無実の「集団的自衛権」にこだわっている様子などから、今の日本はどうも世界からずれているようだが、自分達は生き延びていかなければならない。情報力、分析力といったインテリジェンス能力が個人にとって重要になっているので、その方法を考えようということです。

 まず、『新・戦争論』ということですから、危険に満ちているところのいがみ合いの問題を次々挙げて、その原因と経過の分析があります。
 それらを見ていくと、前提としてソ連の崩壊で1991年に冷戦が終了したあとのおおよそ20年で、
 《国際法上の国家として承認されるための要件は、第一に、当該領域の実効支配が確立していること、第二に国際法を守る意思  があることです。・・・・すでに国家ではないのです。その意味で「国家でない国家」がたくさん出現しているのが、今の世界の特徴で す。》という結論にたどり着き、、そのあたりは納得できそうです。

 さらに、冷戦が終了にともなって、昔から偏在していた5パーセントの資産家には共産主義への対抗による冨の再分配という考えもあったけれども、もはやそういうことにも関心がなくなり、冨の格差がさらに広がったのだとあります。そして、金持ちたちが自分の資産を保全するために絶対に必要なメカニズム「軍は政治に関与してはいけません」という教育が民主主義国では徹底して行われている。とのべていて、いわれてみればこのこともなんとかうなずけます。

 戦争の方法について、「イスラエルの無人機は“暗殺者”」というところで、この無人機は、アメリカの無人機の、民間人をも巻き込むものとは、心理的な効果を狙うという意味でも有効なものであることが述べられている部分では、核兵器を使用しない戦争が、有効に進められるという意味でその効果にびっくりしました。

 戦争が起こるきっかけは単純ではありません。いろいろなケースがあることを知っていくと、人間の固定概念からはじまって、考えられなかったような新兵器、また世界中を駆け巡る情報によって感情が揺さぶらせて、となにが起こるかわからないといった感じで、その答えは、ほんとに「そよ吹く風に舞っている」のかもしれません。

 じつは、世界地図を広げて、まだ続きを読んでいます。
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