第197回「広島ラフカディオ・ハーンの会」参加記録
2017/01/09(Mon)
 1月7日(土)朝は、注連飾りの籾を小鳥がついばみ、玄関に散らばった籾殻のお正月なごりをあとに、「広島ラフカディオ・ハーンの会」に参加しました。
 早めの参加で、配布していただいたニュースのさわりや、「すみよし」の宮司様と風呂先生の記事にも目を通すことが出来ました。年の初めに宮司様のお言葉を読ませていただくとは、風呂先生のご縁とともに何かしら日本人なりの心を呼び覚まされて心引き締まる思いもいたします。
 鉄森さんが、2ヶ月も病気でお休みになっていた五十嵐先生をお連れして参加されたときは、心から新年のことほぎを述べさせていただけました。
 “Believe me” を歌って、さっそく五十嵐先生の開会の挨拶で始まり、各自の挨拶がありました。これは私には全く聞こえなくて、大変残念でしたが仕方在りません。でも元気そうに話しておられ、ほほえましく聞いておられる皆さんの顔が見られて何よりでした。
 そして、池田雅之先生古稀記念にと出版された『祈りと再生のコスモロジー―比較基層文化論序説―』のなかの小泉凡先生の「再生する文学―文化資源としてのラフカディオ・ハーン―」について学びました。
 この「再生する文学―文化資源としてのラフカディオ・ハーン―」の報告は、
はじめに 近年、全国的なふるさと創生の動きや、持続可能な共生社会の実現に向けた地域資源探求の動きとも深くかかわりながら・・・・ハーンが地域から採集した文学作品の原石ともいえる地域の基層文化を、文化資源として二次的に活用する動きが見られる。・・・・いくつかの事例を通して考察することにしたい。
 子ども塾の誕生―松江発の地域教育の場 2004年・・・・未来の松江を担う子どもたちに、現代社会の中で輝きを失わない小泉八雲の意味を継承する企画を!という意見があり、それに共感し、実践したのが「子ども塾―スーパーヘルンさん講座―」だった。・・・・未来の松江を担う子どもたちに筆者が伝えたかったのは、ハーンの五感力だった。・・・・「子ども塾」の成果を数字で計ることは難しい。・・・・五感体験の結晶である文学作品が、現代の子どもたちの五感教育に生かされ、再生されていく現場に立ち会えることを誇りと喜びをもって見守っている。
怪談をツーリズムに ・・・・2008年から「松江ゴーストツアー」という着地型観光プランを展開している。・・・・2015年末までに226回開催され、述べ4379人が参加する人気の観光プランとして成長した。・・・・ゴーストツアーは、地域住民が地域に矜持を覚える機会を提供する側面もある。≫
地域資源としての再生譚では、 ハーンの作品の「勝五郎の再生」などにある、仏教の輪廻転生の教義に似た思想は世界中にあり、このように、教養を「人間を自由にする技術」として発信していくこともできる要素についても考えられています。
、オープン・マインド・オブ・ラフカディオ・ハーン・プロジェクト ここでは、エフスタシワ氏が八雲の精神性の根幹を「オープン・マインド」と捕らえたことによって、民族・宗教紛争の拡大する21世紀に必要な思考として、世界中の人にわかりやすいアートを通して表現する活動が世界中のあちこちに広がりを見せていて、再生する文学の力をひしひしと感じているとの報告です。
おわりに ・・・・今後、顕彰そのものの方向性が、文化資源の創出にシフトしていくのかもしれない。≫といったものです。
 長くなってしまいましたが、私は、ざっとハーンの会で説明を受けて、、帰っていちばんに、「国立大学法人法の概要」を、ネットで検索しました。つづいて、富山大学における「ヘルン研究会」、池田雅之先生の「鎌倉てらこや」、さらに「宮島てらこや」を長時間かけて検索しました。そしてあらためて、小泉凡先生の報告を何度か読み返しほっとしました。 
 ハーンが、松江の子どもたちに接したように、凡先生が子どもたちに接しられたからこその、≪五感体験の結晶である文学作品が、現代の子どもたちの五感教育に生かされ、再生されていく現場に立ち会えることを誇りと喜びをもって見守っている。≫の締めではなかったかと思え、新年早々良い報告が読めたことに感謝いたしました。
 また、私たち広島ハーンの会は、出席するなり「すみよし」月報をありがたくいただいたりして、いながらにしてハーン顕彰とともに、ハーンの文化資源を価値観共通認識尺度として世の中を見つめながら会が進行し、文化資源再生の様相を呈していると感じたことでした。

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