『獄中からの手紙』 ㈠
2017/02/27(Mon)
 中島岳志著 100分de名著のテキスト『獄中からの手紙』を読みました。
 『獄中からの手紙』とは、ガンディー(1869~1948)の書いた手紙のことです。
 ガンディーは、インドの独立を導いた人です。

 もともとガンディーは、なに不自由なく育ち、悪いとは知りながら、肉を食べたり、たばこを吸ったりしていました。そして、弁護士の資格を取るためにイギリスに行き、イギリス紳士になるためにダンスやバイオリンを習ったり流行の服を追い求めたり、インドにおいてきている妻子がありながら、別の女性の気を引いたりしていました。
 弁護士の資格を取得してインドに帰っていると、南アフリカから弁護士の依頼が来たので、ビジネスチャンスとばかりに出かけます。弁護士になってイギリス人と同等の地位を得たと思っていたのに、南アフリカでひどい差別を受けたことから、ここでは当然のごとくインド人が有色人種として差別を受けていることを知り、政治に目を向けるようになるのです。
 差別の問題を考えていて、この根っこが人間の欲望であることに気づきます。そこで、まず自分の欲望を去る決心をします。そして、真の文明とは、需要と生産を増やすことではなく、慎重かつ果敢に欲望を削減することだと考えるようになり、その考えを一般の人たちに届く言葉や行動で示していくようになります。
 7年、南アフリカにて、アジア人強制登録法、8歳以上のインド人に対し指紋の登録を義務化し違反者には罰金などを科すというのに対して、インド人はこの法に従わないと登録証を燃やします。罰せられても暴力で反抗しないで、牢屋に入ります。他のインド人もこれにならい牢屋はインド人であふれ、ついにイギリスが譲歩してインド人は人権を取り戻します。
 インドに戻っては、1919年独立運動の指導者となりローラット法に反対し、一斉休業を行います。
 1930年イギリスが塩の製造を禁止していたことへの抗議運動として夢暴力を胸に「塩の行進」を始めます。海岸まで380㎞歩く間に多くの人が集まり、数千人規模で塩を作り始めます。塩は当時はイギリスの専売であったため、ガンディーは逮捕されてしまいます。
 塩は人が生きていくうえで不可欠のものです。ガンディーは、それを得るのは人間の真理だという信念を持っていたのです。
 投獄され、修行場(アーシュラム)にいる弟子に送った、ヒンドゥウ教に基づく生き方の心得を書いた手紙が1933年に『獄中からの手紙』として出版されたのです。

スポンサーサイト
この記事のURL | 未分類 | コメント(0) | TB(0) | ▲ top
<<『獄中からの手紙』 ㈡ | メイン | 『岡山の夏目金之助(漱石)』 ㈡>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://yamanbachindochu.blog106.fc2.com/tb.php/971-ecf7a166

| メイン |