『獄中からの手紙』 ㈡
2017/03/01(Wed)
 NHKテキスト100分de名著『獄中からの手紙』を読んで、約1か月が過ぎようとしています。
 テレビでもこの放映を見ました。
 このところのNHKの100分de名著は、テキストを読みっぱなしにしてブログへの記載をしていないこともあって、この『獄中からの手紙』もよみっぱなしにしていたのですが、なににつけても、頭から離れないというのが正直な感想です。
 何かにつけて考えていると、頭の中でだんだん抽象化されて、すでに㈠に書いたことなどの、根底にある部分で、(キリストのことはあまりよくわからないのでさておいて、人知れず、ガンディーのように生きた人がいたかもしれませんが)ガンディーが考えて行動を通しての生涯は、私にとって人類未踏の普遍的な生き方だったのではないかと思えます。
 欧米諸国の近代化への対応として、日本は追いつけ追い越せと、欧米から必死で学んで、近代化への道を進みました。ラフカディオ・ハーンや、夏目漱石など、あるいは、12月のやはりNHK100分de名著で取り上げられた『野生の思考』を著作したレヴィ・ストロースなど、多くの人たちが、この近代化への進み方に疑問を呈してきました。
 しかし、だからと言って、ではどういう生き方がいいのかということを徹底してやって見せた人はいないのです。
ガンディーは、植民地支配をするイギリスだけが悪いのだろうか、イギリスがもたらす近代文明を甘んじて受け入れ手放そうとさえしないインド人にも問題があるのではないのか。一人イギリスだけが悪いのではなく、インドにも問題がある。その問題を解決しないで独立することは、第二のイギリスを作るだけだと考えて、むしろ自分自身の自己統制によって、近代化の問題に打ち向かっていくのです。しかも、打ち向かう相手に対しても愛をもって、一緒に歩むことの意味を提唱するのです。
 この生き方、これは、昨年の3月16日にブログに乗せた、佐々木閑著『100分de名著 ブッダ最後のことば』を思い起こします。そして、3月26日の「高校教科書のなかでの宗教」にも関連の記事を書きましたが、ブッダが、人間が本来生きていくべき姿への実践のためのインストラクターであったことと、二重写しになるのです。では、今の私たちはどう生きるべきかについて、最後の3ページをつかって著者が思いを示しています。
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