『無意識の構造』 (2)
2017/03/15(Wed)
 河合隼雄著 『無意識の構造』 を引き続き読んでいます。
 1月は、裏山散歩を、よく休みましたが、2月は所用が多い中でも歩くように努力しています。今朝、下山がいっしょになった近所のAさんと話していると、「仕事の失敗をしてしまったりだとか・・・・、悪い夢をよく見るので、夢を見なくできるような薬がないかと思うのだが・・・。」と言われます。私よりずいぶん年上で、もう仕事をやめて何年にもなっています。いつもは、植物の名前を教えてくださったり、歴史の話をしてくださったりなのに以外でした。もしかしたら、出会いがしら、私が奥様は調子はどうですか?とお聞きして、あまりよくないといって奥様の体のことを話されました。そんな会話のあとだったからかな、などと思いつつ、夕刻、手が空いたのでこの本を読みました。
 しばらく読んでいると、「夢」について書かれてあるところに出会います。新書本なので、ごく簡単にとはあるものの、読むほうからすれば丁寧に書かれてあると思えます。
 もちろんどんな夢でも、解釈はいろいろ考えられるようです。このように、見たくない夢を見るというのはどうしてでしょうか。おこがましくも、Aさんの夢について夢判断ができるのではないかと思えるほどに丁寧です。
 夢の分析の話をすると、自分はほとんど夢を見ないという人がいる。私もそうです。しかし、夢分析をはじめると、ほとんどの人が夢を見るものだと述べられています。一般に夢というものは記憶しがたいものなので、夢分析という動機付けがない限りあまり覚えられないのが普通で、分析家と被分析者の人間関係が夢の分析を進ませていることは事実であると思われるとあります。
実際夢を見ていないのかというと、まず、現代では、睡眠中、REM状態のときに夢を見るという研究がされていて、一晩でだいたい一般に5度くらい、REM期があり、5回くらい夢を見ているようです。夢を見そうだ、という状態が始まると同時に起こすことを続けて5日やっていると、起こさなくなると、急にたくさん見るのだそうです。
 もともと、精神病や精神分裂症の人の治療のための臨床心理学だと思えるのですが、Aさんは、精神病や精神分裂症ではありません。それに、Aさんが、日ごろ悩みを抱えているにしても、健やかな生活を送っておられるように見受けられて、人並みに悩みを自分の胸のなかで、それなりに処理されておられるように思えます。
 とりあえず、今朝の会話を思い出してみると、どうしてこんなに世界中の人が大量殺人をするような戦争をしなくてはいけなくなったのかについて困ったものだという話がありました。まず稲作をするようになって、食料が保存できるようになったところから、子どもがたくさん生まれるようになり、人口が増えすぎたからですかね、などというと、うん、稲は連作をいとわないというのが大きかったね。と言われます。なるほど、ほとんどの作物が連作を嫌うのに、稲は連作を嫌わないということに改めて気づかされました。このような思考回路がAさんに子孫など将来への不安を思っての夢だと結論いたしました。これはもしかすると、客体水準の解釈に順ずる解釈といえるかもしれません。。


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