『怪談』
2017/03/31(Fri)
 しのだじろう著 マンガ日本の古典 『怪談』 を読みました。
 『怪談』は、マンガ日本の古典(全32巻)の最後の32巻で、読み始めてわかったのですが、すべて小泉八雲の作品の漫画化です。

 収録されているのは、『雪女』・『生霊』・『死霊』・『むじな』・『ろくろ首』・『幽霊滝の伝説』・『おしどり』・『天の川綺譚』・『茶碗の中』・『虫の研究「蝶」・「蟻」・「蛍」』・『耳なし芳一』・『生まれかわり』・『乳房』・『和解』の16の作品です。

 参考文献としては、
  『怪談・骨董他』 平井呈一訳 全訳小泉八雲作品集10 1964年 恒文社
  『日本雑記他』 平井呈一訳 全訳小泉八雲作品集9 1964年 恒文社
  『怪談・奇談』 平川祐弘訳 1990年 講談社
  『小泉八雲全集6』 田部隆次訳 1926年 第一書房
  『小泉八雲全集7』 田部隆次訳 1926年 第一書房
 があげられています。

 作者のしのだじろうは、
 ≪日本には古来、霊魂や怪異にまつわる説話、伝承は数限りなく、『古事記』・『日本霊異記』から『東海道四谷怪談』・『雨月物語』に至るまで古典文学にも多数、収録されています。
 八雲はそうした古典から民間伝承まで、まさに霊にとり憑かれたように研究し、掘り起こし、暖かな心を加えて生き返らせた。まとめた時代は明治でも内容は間違いなく「日本の古典」といってよいし、現代でのポピュラー度でも他の「怪異譚」より親しまれています。
 そこでぼくは小泉八雲の他の作品群も読者諸氏に知ってもらいたいと思い、筆をとったのです。≫
と述べ、これらの作品を選んだ理由としては漫画化に向いていたことも述べています。
 脱稿までに10ヶ月の月日を要した力作です、といわれるほどあって、十分楽しめました。
  私はこれまでこういった怪談などにほとんど興味を持っていなかったように思います。おなじ読むならノンフィクションを選んで読んでいたと思います。
 しかし最近最後の職場での経験から、人間の深層心理のなかで、各人が自分でも表現化できない、あるいは意識していない感情について考えるようになりました。さらに、古代より、物語られることによって、人間社会が共通認識を抱くようになることなども考えられるようになりました。そんなことが意外と、怪談話などに興味を覚えるようになるのだと、今更ながら気づいています。
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